松永研との共同開発
「バイオリガミ」はバイオシートを折り紙のように折ることによって、生きた臓器やバイオアクチュエーターを作ることができるDIYキットです。キットにはそれぞれ血管細胞、ニューロン細胞、筋細胞が含まれるバイオシートがあり、これらを折りたたんで栄養補給器につなぐだけで様々な形や新しいタイプの臓器を作ることが出来ます。このキットを使うことで折り紙に命を与えるだけでなく、血管、筋、神経がどのように相互作用して一つのユニットとして働くのかを学ぶことができます。
松永研究室について
医学や細胞生物学では試験管や培養器などの体外環境で生きた組織の働きを捉えることに対する需要が増えています。松永研究室では、細胞、タンパク質、生体高分子などの生体関連要素を、人工的に組み立て・配置することで、生体と同等の様々な機能を有した高次な組織構造を作製する"Bio Architectural Engineering"に関する研究を進めています。周辺科学技術領域における既存技術と、これまでの研究により蓄積された技術をうまく活用することで、再生医療、薬物動態解析など、医療への応用を目的とした生体組織構築システムの開発を実現すること、および細胞間相互作用等の生命現象解明を目標にしています。