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Tabemaru

2023.7 — 現在

共同研究者: Applied Entomology Lab

日本では、食品生産に用いられる肥料の約90%が輸入に頼っており、外国の資源に依存しています。その一方で、毎年500万トンもの食品が廃棄されています。私たちはこの状況から、食品廃棄物から栄養素を回収し、輸入肥料を徐々に置き換える機会を見出します。

私たちは、レストラン向けの革新的なシステム「TabeMaru」を開発しています。これは、生ゴミを有機肥料に変えるブラックソルジャーフライ(通称BSF)のコロニーを活用し、食品廃棄物を有機肥料に変えるシステムです。食品ゴミを自己完結型のユニットに入れると、その場でBSFの幼虫が迅速かつ効率的に廃棄物を分解し、体積を最大95%削減します。これにより、頻繁な廃棄物の処分の必要性がなくなります。ユニットは処理済みの物質(フラス)ができるとそれを検出し、未処理の食品から自動的に分離します。その後、フラスを必要な農場に出荷し、新しい作物の肥料として利用することができます。

 

生産と消費のループを閉じることにより、輸入肥料への依存を減らし、日本の農業のレジリエンスを高めることを目指しています

TabeMaru サービス

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TabeMaruユニットは、レストランの環境に魅力的に溶け込むように設計されています。成虫のBSFは上部のテラリウムで飼育されます。食品廃棄物はユニットのコンポストエリアに入り、ここでは幼虫がすばやくフラスを生成します。その後、ユニットは処理済みのフラスの下層を分離し、下部の回収パッケージに落とします。箱は、そのまま出荷ラベルを付けて輸送する準備が整っています。

さらに、このサービスはレストランで生産されたフラスを特定の農場にマッチングします。搭載されたプログラムがレストランからのフラスの量や成分を見積もり、同様の条件を求める農業活動とマッチングします。
 

TabeMaru 処理ユニット

プロジェクトタイムライン

BSF Timeline.png

2023.9

応用昆虫学研究室とのコラボレーションを開始

2023.12

処理装置の実物大プロトタイプを製作 

2024.1

最初のBSFコロニーを受け取る

2024.3

プロトタイプ内でBSFの最初のフルライフサイクルを完了 

2024 中旬

プロトタイプユニットを東京大学の食堂に設置し、初のトライアルを実施

2024 中旬-後半

地元の農場との関係を発展させ、生産された肥料をテストする

2025 前半

BSFのライフサイクルを維持し、監視なしで食品廃棄物を処理できるユニットを配備する

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